講座内容
京都工芸繊維大学
KITリカレント教育プログラム ヘリテージ・アーキテクト養成講座

本講座は、近代建築を中心とした歴史的建築物の「保存再生」、「活用」、「改修」などをテーマとし、社会人を対象とする「リカレント教育プログラム」です。いわゆる文化財の「修復」をテーマとした講座とは異なり、近代建築を中心とした歴史的建築物の本質的価値を大切に守りながら、それらを使い続けるための理念や方法を学びます。
講座の詳細情報
- 大学・団体名(主催)
- 京都工芸繊維大学
- 開催日時
- 2023年09月23日 10:30から17:40
- 開催形式詳細
- 対面講義、リモート講義、現地見学・調査
- 会場
- 京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパスほか
- 受講料
- 有料
- 受講料金
- 90,000 円
- 受講条件
- 以下の(A)または(B)のうち少なくとも一方を満たし、歴史的建築の保存再生デザインに強い関心をお持ちの方。
(A)建築士(一級、二級、木造建築士のいずれか)資格保持者
(B)ヘリテージ・マネージャー(文化財マネージャー)修了認定保持者
なお(B)の場合は、高校以上の学校において、建築系分野の学科や学部等を卒業あるいは修了していることが必要である。履修証明プログラム受講申請書の「最終学歴欄」でそれを示すこと。もしその学校が最終学歴でない場合は、最終学歴とともに記入する。
- 講座種別
- 新しい活躍の場を目指す
- 分野
- 土木・建築
- 学費支援(教育訓練給付金)
- 今年度の講座が文部科学省 職業実践力育成プログラム(BP)に認定、厚生労働省 「教育訓練給付制度(特定一般教育訓練)」講座に指定されました。
受講希望者のうち一定の条件を満たす方は、受講料の40%の補助を受けられるようになりました。
- 募集期間
- 2023年05月15日~2023年07月21日
- 定員
- 30名
- 期間
- 2023年9月23日(土)~2024年2月18日(日)、原則隔週土曜日 10:30から17:40(17:10)
第1回 2023年9月23日(土)はオリエンテーションのため、 9:30 開始
第2回 9月30日(土)は1限見学会①のため、 10:00 開始
第11回 2024年2月18日のみ日曜日開催
(全11回 計60.5時間)(予定)
- 身に付けられる能力、知識、技術、技能
- 近代建築を中心とした歴史的建築物の本質的な価値を大切に守りながら、それらを使い続けるための理念や方法の取得。
- 修了要件
- 60.5時間すべての講座に出席し、かつ、各講評会や班毎のプロジェクトを適切にこなし、班毎に、規定の最終成果物を期日までに提出し、最終講評会にてその内容を発表できた者。
- 修了時に付与される学位・資格等
- 学校教育法第百五条の規定に基づき、本学所定の修了の事実を証する証明書(「履修証明書」という)を交付。
- 社会人が受講しやすい工夫
- 開講日は隔週土曜日または日曜日とする。 可能な限りオンライン講義を行い、欠席者にはビデオ補講を用意する。
- 受講決定方法
- 選考あり
- 説明文
- 講座の内容は、大学内の教室での講義形式による「講義」と、大学外での改修現場などの「見学」、さらに受講生が実際の歴史的建築物を対象に実習形式で改修計画および改修設計を行う「プロジェクト」の、大きく 3 種類の授業で構成されています。これによって受講生が、理念と実践の両面から保存再生について学べることを目指しています。
中でも「プロジェクト」は、本講座の「目玉」となる授業です。既存の歴史的建築物を対象とし、受講生が改修計画や改修設計を行います。転用後の機能を各自が設定し、建物の価値に応じた改修デザインを提案します。その提案に対して、本学教員や学外の専門家を交えた「講評会」を繰り返し、受講生はそれを受けて案を練り直し、「最終講評会」を目指します。
実際の歴史的建築物を対象とすることで、「講義」や「見学」だけでは理解が難しい、何を守り、残し、いかに創り、変えるのか、といった改修設計の課題に実践的に取り組みます。歴史的建築物が多数現存する京都や関西地方ならではの、地の利を生かした社会人講座だと言えます。